毎年のことだから仕方がないのだが、4月の初めはバタバタと過ぎてゆく。こうなることはわかっているのだから、早くから準備していればいいものだが、あいにくそんな性格は持ち合わせていない。ましてや、休日出勤などはとんでもないことである。
このバタバタは5月の連休明けまではおさまらないのが毎年のことではあるが、それでも日を追うごとにその度合は薄らいで来ている…
あれ、「度合い」って「薄ら」ぐもんだったけ、それとも「弱まる」ものだったけ…よくわからなくなってきた
…そんなある日である。家に帰って車を止め、玄関の脇にある、まさに雀の額ほどの我家の庭に、また今年も小さな妖精さんがやってきてくれた。
恥ずかしそうにうつむいている様がなんとも愛らしい。この写真は今朝撮ったものであるが、夜来の雨でしっとりと潤っている。ちょいと泥が跳ね上がっているあたりはご愛嬌である。
こんなのが、狭い庭のアチラコチラに顔を出している。
こっちの子は恥ずかしがって向こうを向いている。
そういえば、私の職場のある宇陀市の市の花はすずらんであった。
いずれも山と高原と呼ばれている、大和平野東部の山地である。山間部ならではの冷涼な気候をすずらんはお気に召したのである。そしてこの地は自生するすずらんの群生地としては南限の地である…
・・・と、かつてはされていた…というのは、なんでも後になって熊本の波野高原というところですずらんの群生地が発見され、その「南限の地」の座を譲り渡すことになったらしい。
そうそう、昨日、大神神社にコイツラが顔を出し始めたという情報も入ってきた。
今日は雨で見に行けぬが、そのうち見にいてやらなければならないと思っている。