今年の目標2023

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昨日年が明けたばかりと思っていたらいつの間にか七草粥の日となってしまった。粥はあまり好きではないから朝は普通に目指しと味噌汁、そしておせちのの残りの花豆を似たもので済ませた。昼は…ゆうべ、「おせちもいいけど、カレーもね」とばかりにカレーライスにしたので、その残りでカレーうどんでもしようかと思っている。夕方は寒いので…やはり鍋…

なんてことを書くつもりで書き始めたのではない。ここ数年、年の初めのならいとなっている「本年度の目標」を書こうとしていたのだ。長年お付き合いいただいている方ならご存知であるとは思うのだが、「目標」といっても、「今年はどこかのフルマラソンに出る」とか、「今年は社長になる」とかいったたいそうなことではない。

このことについては以前このように書いている。

そうでもしなければ読み通すことを考えもしないような大部な書物を、年のはじめに「今年はこれを読み切るぞ」と皆様に宣言することで自分を奮い立たせようという次第である。老眼が進み、文字を読むという作業が次第に億劫になってゆく中、ともすれば読書という作業から遠ざかりつつある私は、こうでもしなければ本というものを手に取らなくなってしまう…そんな気がしてならないので、こうすることでわが身に発破をかけようとしているのだ

今年の目標は 2022…

ようは、皆さんの前で公言し、自分を追い込まなければきっと途中でめげてやめてしまうような、まとまった分量の書籍を1年間かけてゆっくりと読み進める正しくはページを繰る…ということを何年か前から行っている。

どうやらそれは2017年からのことらしく、この間「続日本紀岩波新古典大系」「日本書紀岩波古典大系」「万葉集新潮古典集成」「古事記新潮古典集成」「萬葉集釋注伊藤博」と読み継いでページを繰り継いで来ている。

最後の「萬葉集釋注伊藤博」は圧倒的なページ数で、2冊もあれば十分に枕になるような分厚さちょいと低めだが3冊だと高すぎるで、それが注釈の部分だけでも10分冊になっているそして私が今回読もうとしているのもその10冊である。たとえページを繰るだけの作業であっても結構な時間がかかる。そもそも、これを読み始めたのは一昨年のこと。

その年の目標は「古事記」であったが、「古事記」という書物は、先に上げたいくつかの書物に比べると、その分量は圧倒的に少ないむろん、そのことがこの書籍の価値とはなんの関わりもない。大学のときに「古事記」を教わったそして新潮古典集成の「古事記」の注者でもあるN宮先生によれば、「『古事記』は3日もあれば読めますよ」というぐらいの分量である。むろんそれはN宮先生だからのことではあるが、私でも、N宮先生の注釈に従って読み進めたらその年の早いうちに読み終えてしまった。

そこで次は…と考えたときに一度、我が師匠のM田先生の師匠である伊藤博先生の「萬葉集釋注」の注釈部分を全部読んでみようなどと無謀な思いを抱いてしまった。当然その年のうちには読み終わらない。そして去年1年かけても無理だった。しかしながら、上に上げた去年の目標に(上掲 今年の目標は 2022…?)

そんでもって実際はどこまで行ったのかというと…「萬葉集釋注」でいうと第4巻、萬葉集でいうと巻の七の最初の方のページをやっとこさ繰り始めたところで昨年は暮れてしまった。なかなか思う通りには進んではくれない。したがって、今年の目標はそこから引き続いて、進めるところまで、ということになる。萬葉集でいうと巻の十六、「釋注」で第8巻まで読み進めたらいいなあとは思っているのだが…

と書いたのだが、今読んでいるところが「萬葉集でいうと巻の十六、「釋注」で第8巻」があと30ページぐらいという所なので、おおよそ目標通りと言える。

となれば今年の目標は決まっている。

「萬葉集釋注」を全部読み切ることである。

最後に、昨日仕事帰りにふと東の空を見たら、日も暮れぬうちにであるが月が美しく輝いていた。拙い写真でその美しさは表現できていないが、そこは皆さんの想像力に期待して一枚。

左の山は…もちろん三輪山である。

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コメント

  1. 玉村の源さん より:

     三友亭主人さん恒例の「今年の目標」が気になっていました。
     3年越しでの釈注読破なのですね。
     去年、ほぼ予定通りに進んだわけですから、年末にはきっと目標達成となるのではないでしょうか。
     ぜひぜひ。

    • 三友亭主人 より:

      源さんへ

      気にしてくださっていてありがとうございます。
      「読破」とは言ってもページを繰っているだけですからね(笑)
      ただ、あれだけのページ数になると、ページを繰るだけでも結構時間がかかります。