お水取りが終わって半月たち、大和は今まさに春である。
ついこの間まで、ほとんど黒と言っても良い暗緑色だった三輪山も、その緑がいくぶんか明るくなってきた。あとひと月も立たないうちにこの神の山は幾種類もの緑に覆われる。
ところで、今私がこの写真を取っているのは金谷河川敷。三輪山南方の辺、初瀬川の河川敷を地元ではこう呼んでいる。その土手は桜並木となっており、その季節には結構多くの人がその花の下をそぞろ歩く。
が、桜にはまだ早いようで…一本の樹に数えられるぐらいの花がちらほら開き始めている程度である。この分だと見頃は次の週末か、再来週のはじめあたりかなって感じである。去年は桜の開花が早めだったので、今頃は咲き終わりだったのであるが、今年はどうも桜が遅いようである。
今日の夜、BSでは、
こんな番組が予定されており、我が桜井市からも長谷寺の桜の様子を伝えるようであるが、長谷寺のあたりはやや奥まっており、若干ながら高度もある。したがって三輪のあたりよりは気温も低く、桜はまだまだじゃないかなと思うので、ちょいと残念である。
ところで、この金谷河川敷から南東に1kmも離れていないところに河合という地がある。万葉集では倉橋川と呼ばれている寺川と忍坂から流れ下る粟原川がこの地で合流するところからこんな地名になったのだろうが、この付近にも小規模ながら桜の並木がある。
その合流点のやや上流、粟原が端の辺りは今朝こんな感じで桜が咲いていた。
そんなに離れた場所ではないのに、こちらではここまで咲き進んでいる。