こんなことは私のようなものがお話しなくても皆様のお耳に入ることではあるのだが、今年のそしてこれまでの私のひそかな楽しみでもあるので、ちょいと紹介しておく。
我が家から徒歩で10分もかからないところに大神神社がある。ご存知のように我が国最古級の神社である。この大神神社では毎月一度、三輪山セミナーと称される文化講座が開催されている。大和にまつわる歴史や文学…あるいは考古学について、著名な方をお招きしてご講演いただくという趣向である。平成8年…1998年に始まり、途中コロナによる開催中止があったものの、昨年の5月にはめでたく300回目が開催されたのだという。
そして今年も開催される。上半期のラインナップは次のごとし。
1月27日(土) 三輪山と春の万葉植物の歌
奈良女子大学名誉教授 坂本信幸 先生
2月24日(土) 古代天皇の実年代―ヤマト王権はいつ生まれたのか―
皇學館大学研究開発推進センター教授 荊木美行 先生
3月 9日(土) 畿内の竪穴式石室材と 豪族の関係
橿原考古学研究所特別指導研究員 奥田 尚 先生
4月27日(土) うまさけ 三輪の山
三重大学名誉教授 廣岡義隆 先生
5月25日(土) ヤマトとキビ(仮題)
岡山大学文明動態学研究所教授 今津勝紀 先生
6月29日(土) 古墳の祭祀
大手前大学国際日本学部教授 森下章司 先生
どれもこれもが興味津々である。かといって、その全部に足を運べるわけはないが、さしあたってこの1月の坂本先生のお話は外せないとは思っている。けれども2月の荊木先生のお話も魅力的だし…そんなこと言ったら3月の奥田先生のお話も…キリがない。
ところで、この三輪山セミナーの会場であるが、以前は参道と並行して走る坂道の途中のあった大礼記念館という施設で行われていたが、いつの頃からかおそらくはコロナの前後三輪山会館という新しい施設で行われるようになった。コロナがあって、このセミナーが中止されるようになってから私はこの三輪山セミナーに参加することがなかったのだが、再開されていることを上の源さんのお話で気づき、そうだそうだと思って今年に入ってからちょいと調べてみたら上の開催予定にぶつかった次第である。そして、会場が三輪山会館の能楽堂になっていることを知った。
ところで、この三輪山会館については以前から私のブログ内で少々のお話をしていた。まずは…これ。
ただ、この施設ができてすぐにここで三輪山セミナーが行われるようになったわけではない。というのは、この施設ができてからの三輪山セミナーにも私は参加しており、そのときにせっかく三輪山会館の能楽堂があるんだから、そっちでしたらいいじゃあないかと、大礼記念館へ続く坂道にヒイヒイ言いながら思っていた記憶があるからである。おそらくはコロナ以降の再開で、受講者の距離やら空調を考えての変更かと思う。
これで私は坂道をヒイヒイ言いながら登らなくて良くなった。そして…なによりも、我が家から30秒ほどの距離の場所で、上のようなお楽しみに参加できるようになったことは…私は歓迎する。
コメント
また呼ばれた気がします。
三輪山セミナーの会場が、三輪山会館の能楽堂に変更されるのですね。
そして、そこは、三友亭主人さんのお住まいから徒歩でわずか30秒とは。
これは超絶便利ですね。
これは、ご関心のあるテーマの時は、ご都合のつく限り行かねばですね。
新型コロナウイルスの集団接種もここを会場にしてくれたら便利ですね。
源さんへ
度々の呼び出しで申し訳ありません(笑)
この三輪山会館には一度だけ、大神神社の末社の氏子ということで、内部見学の機会がありました。2階のホールからの三輪山の眺めは素晴らしいものでした。
ここに、コーヒーでも飲める場所があったらなあ…と思うのですが。