先週、こんな事を言っているから今度の記事は葛城古道についてのものだろうと思われた方もいらっしゃるかもしれない。
あまり考えずに縦に撮ってしまったので対象物の端が欠けてしまって、いったいこれが何なのか、おわかりにならないと思うが、私だってここから見ているだけではよく分からなかった。とにかく、総黒御影ばりの、キラキラと輝く立派な構造物である。
この日の私の仕事場は上の写真の2階左端の部屋である。
そしてその位置から撮ったのがこれである。
ここまでくれば…ああ、あれか!!…と思われる方も多いかと思う。
それでもおわかりにならない方のために、この施設の名をお教えしよう。
川西町文化会館もちろん奈良のだよである。
それでもおわかりにならない方のためにこの施設の住所をもう少しだけ詳しくいうと…奈良県磯城郡川西町結崎…ということになる。
結崎?
結崎とくれば…そう…観阿弥・世阿弥親子の所属した結崎座の活動拠点である。観世流の能楽発祥の地である。この文化会館のそばには天から面とネギが降ってきたという面塚もある。観阿弥が御前演奏の成功を糸井神社に祈願したところ、能面とネギを授かったという伝説にまつわる…そんな塚である。能面はわかるけれど、何故ネギなんだと思うが、実際いま結崎ネブカというブランドネギが有名になりつつある。
ともあれ、ここまでお話すればもう上の構造物が何であるかはおわかりになったであろう。
能舞台である。
実際にここで能の公演があるというわけではない。いわゆるモニュメントである。